5月19日。モーニングサービス@500円ほか
岩国方面へ折り返す錦川清流線は、次の9時54分発が午前中最後の便。
それまでの1時間あまりで、あたりを歩いてみましょう。
広瀬の集落を歩く
駅の前の坂を下っていくと、集落を東から西へと貫く通りに出ます。
どことなく街道っぽい趣を感じる通りは、近世防長の主要街道のひとつである山代街道。
萩城下から福井(萩市)~地福(山口市)~柚木(山口市)~鹿野(周南市)~広瀬(岩国市)~本郷(岩国市)を経て、安芸国との国境にあたる亀尾川(岩国市)へ向かう約100kmの行程です。
おや、こんなところに水槽が??
ココで飼育されているのは、ギギ、オイカワ、カワムツなど、錦川に棲む魚たち。
子どものころ川遊びをして育った相棒にとっては、なじみのある魚がほとんどです。
この道を上がった先にお社がありますが、そちらへは行かず、川のほうへ下りていくことにしました。
吊り橋渡って
錦川に架かるあづま橋は、1953年竣工の吊り橋。
少し離れて見ると、川やまわりの木々に溶け込んで、ココロ和む風景をつくり出しています。
では、行ってみましょう。
吊り橋といっても、下が見えるわけではなく、手すりにも金網が張られているので、それほどスリリングではありません。
橋の中央から下流を望みます。
右側は先ほどの集落ですね。
橋を渡りきる手前左手にある「気になる木」
その先に、山口県立岩国高等学校広瀬分校があります。
県立広瀬農林学校から県立広瀬高等学校を経て、2008年度に分校化するも、近年では定員の半分に満たなくなったことから、2023年度から募集停止。
現在の在校生が卒業する来春(2024年度末)をもって閉校になるのだそうです。
そして、橋のたもとから遊歩道を下っていくと、
「気になる木」越しのあづま橋と錦川。
清流という言葉がぴったりの、おおらかでココロ洗われる流れです。
朝ごはん第2弾!?
あづま橋を渡り返し、再び旧街道沿いの集落。
大谷川に架かる繁栄(さかえ)橋のすぐそばに、朝6時半から営業しているカフェがあるというので、訪ねてみることにしました。
色味を抑えた、控えめな店構え。
エンジと黄土色ののれんが、営業中の目印です。
でも、「ラヂオ広瀬」って??
旧たつおか邸だった建物を利用して、2023年の6月にオープンした「Cafe World 広瀬」
とことこトレインの運行日の午前11時~午後12時30分の間は、2種類のランチに絞っての営業となっています。
引き戸を開けて入ると、ピンク色に塗られた壁が和な外観と対照的。
通りに面した窓に向かって、床屋の椅子とマイクが設けられています。
そうか、「ラヂオ広瀬」というのは、コレのことだったんだ。
世界一小さいネットラヂオ「Radio World Hirose」
https://www.youtube.com/@RadioWorldHirose
客は我々ふたりきり。
さて、何をいただきましょうか。
■モーニングサービス(500円)
相棒は、まさかの朝ごはん第2弾。
しかもトーストに加え、ハムエッグにサラダ、ヨーグルトまで付いたガッツリ系です。
■チャイ(350円)
一方、ワタクシはドリンクのみで。
コーヒーはすでに飲んでいたので、紅茶にしておきました。
砂糖も入っているから、エネルギー補給には十分。
「Wi-Fiってありますか?」
「申し訳ないんですけど、9時にならないとつながらないんですよ」
えっ、どういうこと??
店を出て駅へ向かう道中に、その答えはありました。
午前9時から午後5時の時間制限とはいえ、こんな小さな町の商店街がフリーWi-Fiを提供しているんですね。