5月19日。五橋 紙カップ 180ml@200円ほか
安芸から周防への旅の計画を進めるなか、岩国を起点に乗り鐵できるもうひとつの路線が興味をひきました。
錦川鉄道錦川清流線は、他の路線には接続しない盲腸線。
もともとは、岩国から山口線の日原駅を結ぶ岩日(がんにち)線として計画され、1963年(昭和38)に錦町まで開業しました。
しかし、1980年(昭和55)に制定された国鉄再建法によって第2次廃止路線に指定され、以北の建設を凍結。
1987年(昭和62)に、開業済区間が第三セクターに転換され、現在に至っています。
連絡きっぷを買って、いざ朝活
ホテルの朝食を食べてからでは、始発に間に合わないため、昨晩コンビニで買っておいた品で腹ごしらえ。
ガッツリ甘いショコラパンとドリップパックのコーヒーで目を覚まします。
荷物をまとめて岩国駅へ。
空模様が怪しいですが、どうか降りませんように。
錦川鉄道では交通系ICカードは対応していないため、券売機できっぷを購入。
モバイルを含む交通系ICカードで決済が可能です。
終着の錦町までは1,170円。
岩国から川西まではJR、その先が錦川会社線の連絡きっぷとなっています。
改札を入って左に進み、突き当たりの階段から0番線へ。
ガラス越しに西口への階段を見ながら進んでいきます。
錦川清流線は1日に10本。
余白の寂しさは否めません。
ホームに、一番列車が入ってきました。
平成29年にJR東日本から譲渡されたキハ40をベースとした、NT3000形気動車。
「清流と奏でる自然の風景」をテーマに、ローズピンクのひだまり号のほか、せせらぎ号(ブルー)、こもれび号(グリーン)、きらめき号(イエロー)の4編成を有しています。
側面は、川の流れのイメージですね。
車内は茶系の転換クロスシート。
木目調の壁と床と合わせて、温かい印象を受けます。
座席カバーには路線図。
見どころも分かりやすいです。
もうひとつのデザインでは、岩日北線が建設凍結となった時点でほぼ完成していた路盤を活用した遊覧車「とことこトレイン」の走行コースを紹介しています(錦町~雙津峡温泉間の約6km、3~11月の休日のみ運行)
この日は運行日でしたが、そこまで行くには時間が足りないので断念。
さて、問題です。
窓際に設置されているのは何でしょうか。
清流を見下ろしつつ、朝酒を
岩国を出発し、6分ほどで最初の停車駅の西岩国。
オレンジ色の寄棟づくりの屋根が特徴的な駅舎は、国の登録有形文化財になっています。
おっ、昨日乗ってきたのと同じ、たらこ色のキハ40ですね。
川西の手前で錦川を渡ると、川はいったん北へ大きく蛇行し、線路は南へ回り込みます。
■五橋 紙カップ 180ml(200円)
その先、両者が再び近づいてからも終点までずっと右岸を並走していくため、川を渡るショットが撮れる唯一の地点。
残念ながら、錦帯橋とのツーショットはできないのですが。
というわけで、先ほどの問題の答えはコチラ。
テーブルをセットして「居酒屋錦川清流線」、開店です。
2019年12月の「居酒屋山口線」でも、朝っぱらから飲んでいたお酒。
コンビニで手軽に買えるのに、しっかり旨口なのがウレシイですね。
錦川の清流を見下ろし、時にはうっそうと茂る木々のなかをひだまり号は走っていきます。
しかし、似たような景色が続いて飽きてくるというのが正直なところ。
見どころは、YouTubeの公式チャンネルの紹介動画におまかせしちゃいましょう(爆)
終着駅で未成線に思いをはせる!?
岩国からおよそ1時間5分で、終着の錦町駅。
ホームには、かつて鉱山の積み出しでにぎわっていた河山駅で使用されていた腕木式信号機がありました。
「清流みはらし号」として運行されているキハ40-1009。
駅を出て、線路の行き止まりまで行ってみます。
いいようのない寂寥感を覚える風景です。
「とことこトレイン」の錦町駅。
駅の入り口にはチェーン、トンネルの入り口はフェンスで閉ざされていて、先の様子をうかがうことはできません。
おまけ
散策を終えて駅へ戻ってから、
構内の売店をのぞいてみます。
岩国市内の5つの酒蔵のお酒が入手でき、
お酒に合う珍味も充実。
しかも1個130円なんて良心的すぎます。
冷ケースには、岩国特産の岸根栗を使った「がんねぐりえーる」なるクラフトビールも。
錦川鉄道の社員が「がんねぐりえーる」を企画したとあるけれど、もしかして君かい?
路線情報
★錦川鉄道 錦川清流線
1987年(昭和62)に、JR岩日線から転換して開業した、山口県内唯一の第三セクター鉄道。
川西(岩国市)~錦町(岩国市)の13駅、32.7kmをNT3000形気動車で運行しており、1日10往復のすべてが岩徳線経由で岩国駅に乗り入れている。
全線単線、非電化。