2019年駆け込みタイワン 1章7節「湳雅夜市で蚵仔づくし」

12月11日。さて、晩ごはん

宿を探してさまよっているうちにすっかりいい時間になってしまいましたが、お楽しみはこれから。
荷物を置いて、夜市へ繰り出します。
相変わらずGoogle Mapは使えませんが、地図の写真を頭に叩き込んで歩き出します。
風が出てきて、いくぶん肌寒くなってきたでしょうか。

アクセス

縣民大道の1本西の通りは、館前西路を越えたところで南門街から南雅南路一段に名前を変えます。

そのまま南下することしばし。
右手に「湳雅觀光夜市」の看板が見えてきます。

新興路一帯は、衣料品の店が中心ですが、

南雅東路にぶつかると、飲食店屋台が並ぶ、期待通りの風景が広がります。
全長は500m強といったところ。
人は多いものの、通りが広いので悠々と歩けます。

「あっ、ウェブの記事で紹介されていた店だ」
「この店も見覚えがある」
地図はなくとも、訪れるべきとされる店にはおのずとたどり着けることになっているようです。

というわけで、あらかじめチェックしておいたお店のひとつ「蚵仔之家」へ。

夜市の北端近くにあります。

メニュー&店内の様子

ココはその名の通り、カキの専門店。
蚵仔煎(カキのお好み焼き)を筆頭に、蚵仔酥(カキの唐揚げ)、蚵仔麺線(カキのそうめん)などのメニューが並びます。
持ち帰りニーズも多いみたい。

「ひとり? 壁際の席に座りな」
オーダーシートはなく、口頭で注文。
ある程度言葉が分かるか、台湾慣れしている人でないと難しいかもしれません。

振り返れば、カップルあり、ファミリーあり。

目まぐるしく働く店の人を間近に、台湾にいる実感を深くします。

いただきます

■蚵仔煎(65元)
記念すべき台湾1食目は、定番ともいえるコレ。
蚵仔煎というと、タレの色がド派手でギョッとすることもしばしばですが、この店のタレは自然な色であるうえにそれほど甘くなく、本質で勝負している印象を受けました。

粘りの強い生地のなかには、ぽってりしたカキがゴロゴロ。
殻も入っていましたが、それもフレッシュである証です。

■蚵仔餃(65元)
隣に座っていたファミリーが食べているのを見て注文。
入れ替わりにやって来たカップルも、ワタクシが食べている品を指さして注文していました。

にぎりこぶしほどの大きさがあるだけに1個の値段だとばかり思っていましたが、4個がのった皿が運ばれてきたのを見て、目を疑いました。
あまりに時間がかかるから忘れられているんじゃないかと思い、麺線でも追加しようかと考え始めていたけれど、追加しなくてよかった…。

かぶりつくと、粗く挽いたひき肉からの肉汁がほとばしり、絶妙に火の通ったカキとマッチ。
タマネギより多めに入っていると思われるセロリが効いています。
この食べごたえは餃子というより、カキ入りのピロシキといっていいかも。

ふたつめを食べきろうというあたりからくどくなってきて、外帯(テークアウェイ)にできないかと思うも、冷めたらおいしくなってしまうからと、必死になって完食。
あらかじめビールを調達しておけば、もっとおいしく食べられただろうなぁ…。

店舗情報

★蚵仔之家
新北市板橋區南雅東路79號
02-2960-1089
午後3時~深夜2時

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