12月11日。カキづくしの後、揚げ餃子の油に負けそうでしたが…
小吃に付いてくるあっさりしたモノから、それ自体がメーンを張れる滋味に富んだモノまで、スープが充実した台湾は、汁モノ好きなワタクシにとってパラダイス。
温かいモノが恋しくなる時期の訪台ということもあり、事前にリストアップしたのも、笑ってしまうくらいに汁モノばかりでした。
揚げ餃子を食べている最中は恋しかったビールも、いざコンビニの前まで来ると、まるでそそられません。
油モノと冷たいモノの組み合わせがこたえるようになったお年ごろ。
こういう時には、温かい薬膳系のスープでイブクロをすっきりさせるのがよさそうです。
アクセス
蚵仔之家から南雅東路を100mほど引き返したところにある「板橋林家藥燉排骨土虱羊肉專賣店」
コチラもウェブサイトでチェックしていたお店です。
店にさしかかる手前から漂ってくる、當歸の独特な香り。
イブクロが活性化するのを感じます。
看板に描かれているのは、ヒゲのある魚のシルエット。
どうやらコレが土虱のようですが…。
メニュー&店内の様子
當歸のスープは羊肉、排骨、土虱の3種類。
土虱は頭、中、尾の部位を選べるようです。
立ち止まって見入っているのに気づかれてしまったので、勇気を持って近づきます。
「羊肉? 排骨?」
「(土虱の写真を指差して)コレは何?」
「魚だよ」
「どんな魚?」
店のおじちゃんも説明に窮したようで、鍋から引き上げて見せてくれるのみ。
確証は得られないとはいえ、ナマズの仲間であることは間違いなさそうです。
「OK、尻尾をひとつちょうだい」
店内のメニューを見ると、當歸のスープだけでなく、肉やイカ、魚の臓物の炒め、魯肉飯や炒麺、炒飯などもあるようです。
休日は先払いというシステムも珍しい。
いただきます
■當歸土虱 尾(70元)
グッと押し寄せる當歸の香り。
ダメな人はダメでしょうが、この香りがなくては始まりません。
ボリュームが少ないのを見込んで尾にしたはずが、食べごたえのある身が3切れも。
コレってひとりで食べ歩きする前提の量じゃないよ~(苦笑)
身はしっとりとして淡白で、ブルブルとした皮はゼラチンそのもの。
今年の夏、「研究」と称して食べたナマズと通じるところがあります。
小骨を舌で探ってはティッシュの上に吐き出しつつ、時間をかけて完食。
でもさすがに、にぎりこぶし大の揚げ餃子4個の後にはキツかった…。
店舗情報
★板橋林家藥燉排骨土虱羊肉專賣店
新北市板橋區南雅東路62號
02-2968-9110
午後2時~深夜2時