緊急事態宣言下のささやかな楽しみ その22「峠を越えて食料調達 中編」 【倉田菓子舗(上田市)】

5月3日。パンを買って駐車場へ戻る道中に

「えっ、松阪牛と信州産タケノコのおやきですって!?」
限定品に弱いワタクシ。
GWのみの特別メニューとあるのが、なおさらに目を引きました。

気になる思いを抑えられず、店の前で立ち止まります。
「気になるんだったら、買っていったら?」
相棒の言葉に後押しされて、店内へ足を踏み入れます。

アクセス

旧北国街道の1本南。
上田駅から歩くなら、お城口から国道141号を北上して15~20分程度です。

店内の様子&メニュー

おやきも扱っている和菓子屋と思いきや、入って正面のショーケースには、見事におやきばかり。
具材のレパートリーも独特ですが、不格好なビジュアルもいかにも手づくり感があります。

「あっ、コレが期間限定の!」
そういうと、赤いカットソーを着たおばあちゃんがうれしそうに口を開きました。
「本当は350円くらいかかるんだけれど、今朝できたってことで安くしておくから」
どうやら新商品割引ということみたい。

さらに「こんな時に来てくれたから、コレもサービスしておくね」と、みたらしをサービスしてくれました。
大ぶりのおだんごは、モッチリとして柔らか。
甘めのあんには、わずかに味噌を使っているようです。

実は、みたらしと一緒に並んでいたさんしょだんごは、スチュワーデスが選んだ長野スイーツで1位を獲得したお品。
このおだんごとピリッとした山椒の組み合わせは、きっとオイシイはず!

いただきます

コンビニで飲み物を買い、上田城址公園のベンチに買ってきた品を広げます。
新緑の中の外ランチ、気持ちイイ。

■松阪牛&信州竹の子(350円→250円)
蒸した生地のなかに甘辛く味付けしたタケノコの煮物がぎっしり。
一方の松阪牛はそれらしきそぼろがわずかに入っている程度で、旨味を出すための位置づけと考えるのがよさそうです。
とはいえ、シメジや油揚げも入っていて、いかにも家庭的な手づくりの味。
シブいお茶がほしくなります。

■タラの芽(160円)
中信地区ではお目にかかったことのない、揚げたタイプのおやき。
山菜の王者であるタラの芽との組み合わせが想像できず、ドキドキしながら口に運びました。
なるほど、天ぷらのイメージか。
加えて味噌との組み合わせが、ふき味噌を思わせます。
でも、タラの芽はシンプルな天ぷらで味わいたいな。

店舗情報

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