10月1日。もう少し足を延ばしましょう
今回の旅行前、相棒が夢中になって見ていたのが、呉を舞台にしたこの作品。
すっかり『この世界の片隅に』づいてしまい、聖地巡礼は不可避となりました(笑)
冷麺の後、市街地から少し離れ、作品中で何度も登場するという旧澤原家住宅をめざします。
にしても、10月に入ったとは思えないくらいに暑うございますなぁ。
車同士がすれ違えないような狭い坂の途中にふと現れる看板。
この道は長ノ木街道と呼ばれ、明治時代の初期まで呉から広島を結ぶ唯一の道だったそうです。
そのまま坂を上ると、道の右手にお屋敷、左手になまこ壁の蔵が見えてきます。
澤原家は江戸時代から代々、庄屋などの要職を務めた商家だったのだとか。
見学できるのは外観のみですが、この雰囲気だけでもタイムスリップしたかのような気分になります。
建物の切れ目の路地から裏へ回ると、映画で目にした風景が。
「満足した?」と尋ねると、相棒は感慨深げにうなづきました。
アクセス
『この世界の片隅に』に出てくる聖地はともかく、街のつくりにレトロな風情を感じる呉。
れんがどおり商店街のアーケードもそのひとつです。
アーケードを抜けて港のほうへ戻りつつ、あらかじめ調べておいた昼飲みができる店に向かいます。
マクドナルドの角からアーケードの外に出てすぐにある「第三鳥八」
グルメサイトの評価も高い大衆居酒屋です。
店内の様子
「いらっしゃい、カウンターどうぞ」
金曜日の午後3時台、お客さんは基本的に地元の常連さんです。
振り返ると小上がりがあります。
店内にはられた赤ヘルのパネルやポスターが広島ですなぁ。
メニュー
あまりお腹も空いていないので、飲み物にひと品ふた品付ける程度で。
千福、華鳩、雨後の月は呉、誠鏡は東隣、竹原のお酒です。
地酒は相棒にまかせて、ワタクシは軽めに行きましょうか。
「鳥八」というだけに串焼きの種類が豊富ですが、
お刺し身や煮物などの海鮮系も充実。
いただきます
■千福 生貯蔵酒(440円)、角ハイボール(550円)
先にオーダーしたドリンクでのどを潤しつつ、メモ用紙に注文を記します。
ひと口分けてもらった千福の生貯蔵酒は、トロリとした舌ざわり。
やっぱり広島の地酒は我々の口に合いますのぉ。
■味噌煮(220円)、冷奴(220円)
イブクロに余裕がなかったからとはいえ、「お酒だけあれば結構です」というのが見え見えのチョイス(笑)
味噌煮はもつ煮の鶏皮バージョンです。
ショウガたっぷりでさっぱりした冷奴を味噌煮の煮汁で食べるのも酔い。
「あら汁どうぞ」
申し訳程度にしか注文していないのにサービスしてもらっちゃって、申し訳ないくらい。
潮の香り豊かなアツアツのおつゆに、木の芽の香りが効いています。
テレビから流れるニュースを眺めながら、まったりと。
我々が逃げてきた台風は、首都圏で少し前にピークだったようで。