2022 はたこトラベル創立記念旅行 番外編1「特急料金払い戻し大作戦」

新幹線停電トラブルの後日談です

博多から乗ってきた「のぞみ28号」が新大阪で運転打ち切りになり、在来線を乗り継いで戻ってきたのは、先だってアップした記事のとおり。

2022 はたこトラベル創立記念旅行 3章5節「のぞみ28号、停電トラブルに巻き込まれる」

2022 はたこトラベル創立記念旅行 3章6節「在来線を乗り継いで」

新幹線の特急券は新大阪駅で自動改札機に回収されてしまいましたが、名古屋からの「しなの」の特急券は、最終列車にも間に合わなかったため、使うことなく手元に残りました。
本来、指定席特急券は発車時刻を過ぎると無効になって払い戻しできないものの、今回のように、列車が遅れたことによって乗り換え列車に接続できなかった場合には、全額払い戻せるとのこと。
さらに新幹線についても、2時間以上遅れた場合は、改札を出る際に指定席特急券は回収されず「遅延」のスタンプが押されて出てくるそうですが…。

12月23日早朝、みどりの窓口へ

遅れが発生した翌日から1年の猶予はあるとはいえ、早いに越したことはないと、旅から戻ってきた次の上京のタイミングで、新宿駅のみどりの窓口へ。
 
「先日の東海道新幹線の停電で乗り継げなかった特急券を払い戻ししたいんですが」
 
そう切り出してから、ダメもとで新幹線の分について尋ねました。
すると「新大阪駅に特急券の捜索願を出しましょう」と。
確かに、特急券の現物さえあれば難なく解決する問題。
それにしても「捜索願」だなんて、人探しのような扱いです。

さっそく窓口のスタッフが新大阪駅に連絡を取ってくれましたが、捜索の依頼は本人からでなければならないとのこと。
電話番号を書いたメモをもらって、いったんは引き上げることにしました。
 
「『しなの』の分だけでも、払い戻しされますか?」
「いや、新幹線の特急券が見つかれば、一緒のほうが話が早いと思うので」
 
そういうと、特急券の右肩に一筆書き添えて印をついてくれました。
「ムテハモ」って何だろうと思ったら、「無手数料での払い戻し」のことだそうで。

12月23日昼、JR東海サービス相談室へ電話

みどりの窓口で教えてもらった「JR東海サービス相談室」の受付時間は、平日の午前9時~午後5時とのこと。
この日は金曜日、そして年末年始休業も控えているため、捜索に必要な情報を整理したうえで早々に電話をかけました。

「JR東海サービス相談室」で検索すれば、ウェブサイトにも問い合わせ方法が掲載されているのでご安心を。
それにしても、「ミナ(37) ナーニ(72) サンキュー(39) トウ(10)カイ」って、ムリヤリなゴロ合わせですなぁ…。

音声ガイダンスに従って「4」をプッシュ。
オペレーターに要旨を伝えると、即座に新幹線の遅延でご迷惑をかけたことに対する丁重なお詫びが返ってきました。

この通話で尋ねられたのは、

■特急券について
 ①列車番号(のぞみ●号、ひかり●号、など)
 ②指定席の号車、座席番号
 ③区間

■きっぷを通した改札について
 ①改札の場所(中央口、在来線乗換口、など)
 ②どの改札機か(右から●番目、真ん中あたり、など)
 ③通過した時間(おおよそでOK)

普段からマメに写真で記録を残すよう心がけているワタクシにして、特急券の写真を撮っていなかったのは不覚ですが、その他の写真と撮影時刻から、必要な情報をほぼ間違いなく割り出せたのは大きかったように思います。
記録、大事(笑)

12月30日、まさかの現金書留!?

あの日、新大阪駅の自動改札から回収された膨大なきっぷのなかから、条件を満たす1枚を見つけ出すのはとてつもないこと。
捜索にかかる時間は、通常であれば1週間~10日程度といわれましたが、あの大トラブルでは同様の依頼も少なからずあるだろうし、年末年始も近づいているしで、そんなに早く連絡はこないだろうと見込んでいました。
だから、年末の買い出しに出ていた時にスマホに着信があったのにはビックリ。
JR東海としても、年をまたぐ前にできる限りカタを付けたかったのでしょう。

折り返したところ、

 ①特急券が見つかり、新大阪駅で保管されている
 ②当該列車で2時間以上の遅れが確認された
 ③博多~名古屋間の特急券代全額の7,560円×2枚=15,120円を払い戻す

そう案内した後、オペレーターは続けました。

「払い戻し金額は、現金書留でお送りします」

えぇ~っ、なぜわざわざ手間と送料のかかる方法を使う~??
振り込みとか、●●Payにしろというわけじゃないし、もっとシンプルな方法があるでしょ。
 
「乗り継ぎできなかった分の特急券も一緒に払い戻すつもりでいるので、特急券を送ってもらえませんか?」
「即答できないので、確認のうえお電話いたします。1月4日以降になるかもしれませんが、ご了承ください」
 
結論は年越しになってしまいましたが、特急券が見つかったことは大きい。
捜索にあたってくださった方々には、ただただ感謝です。

1月8日、20日ぶりの再会

年が明け早々の1月4日に、特急券での送付OKの連絡があり(送付先はその際に聴取)、数日後に簡易書留が届きました。

「おぉっ、間違いない!」
 
12月18日の午後4時半過ぎに自動改札に吸い込まれて以来、およそ20日ぶりの再会。
週末で家にいた相棒も、ワタクシの手元を感慨深くのぞきこみます。

差出人は、新大阪駅営業助役。

乗車券袋に入った特急券のほかに、当該のチケットがコピーされた受領書と、返送用封筒が入っていました。
さすがにお金が絡むだけあって、押印チェック欄が多いですね。

1月12日早朝、再びみどりの窓口へ

かくして、新幹線と「しなの」の特急券がそろったので、次の上京の際に新宿駅のみどりの窓口へ赴きました。
年末に特急券の捜索をアドバイスしてくれたSさんにお礼がいいたいけれど、会えるかな~。

あいにくSさんの姿は見えませんでしたが、窓口の若い女性スタッフに事情を話すと、新幹線の特急券とタブレットを付き合わせて、何やら調べだしました。
「払い戻しの対象列車であることが確認できましたので、手続きを進めますね」

JR九州管内の駅で購入したチケットであることから、クレジットカードへの返金ができず、現金での払い戻しになるとのこと。
明細のようなモノはないかと尋ねると、払戻証明書を書いてくれました。

17,840円という金額の大きさに、ダメもとで聞いてみた甲斐はあったなと。
もっとも、決してトクをしたわけではないし、こんな経験はしないに越したことはありませんが。

店舗情報

★JR東海サービス相談室
050-3772-3910
受付時間:午前9時~午後5時(土・日・祝、年末年始を除く)
https://jr-central.co.jp/info/customer-service.html

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