9月2日。純米酒 五十九ほか
インターバルを挟んで3蔵目。
「北安大國」を醸す北安醸造は、信濃大町3蔵のなかで一番北に位置し、一番新しい(1923年(大正12)創業)蔵です。
アクセス
北アルプスブルワリーを出て、信濃大町駅を背に本通りを進むこと500mほど。
鍵の手になった交差点から右に入ります。
ひとつ目の角の右側に正面入り口がありますが、
そのまま進みます。
前を行く一団の足取りも楽しそう。
思わず「アルコー(ル)、アルコー(ル)♪」と、替え歌が口をつきそうになります。
おぉ~、ココもにぎわっていますなぁ。
会場の様子
敷地の手前に並ぶ、物品販売の青いテント。
中ほどでは、美麻小中学校の子どもたちがアイスクリームなどの花豆商品を販売していました。
美麻小中学校は、山村留学も行っている大町市立の小中一貫校だそうです。
大町が生んだ有名人、鉄拳さんのイラストもはってありました。
いただきます
コチラの蔵で試飲できるのは、純米吟醸をはじめとする6種類。
相棒は純米酒の五十九、ワタクシはその隣の純米生貯蔵酒を。
一升瓶ケースを裏返した椅子とテーブルを確保して、おつまみを広げます。
■⑥純米生貯蔵酒
思いのほか酸味が強く、好き嫌いが分かれるというのが第一印象。
時間が経つとまるみのある味になって、飲みやすくなったように思います。
■⑤純米酒 五十九
わりとマイルドだけどクセもあり、ふくらむような感じもあり。
純米生貯蔵酒に比べると、明らかに飲みやすい。
「ポテサラが合いそうな気がする」
そういって、相棒は立ち上がりました。
北安醸造のお酒に合わせたおつまみ
「カクネバル」は、キッチンカーのみで営業するちょい飲みバル。
料理には北安醸造の麹や酒粕、甘酒を使用し、普段は北安醸造のお酒も提供しているといいます。
味付けも北安醸造のお酒のどっしりと甘い味に合わせてあるというのですから、合わないわけはありません。
「ポテトサラダ、ひとつ」
ちなみに「カクネバル」の「カクネ」とは、鹿島槍ヶ岳北東の谷にあるカクネ里雪渓から。
カクネ里は、長野県内で初めて認定された氷河だそうですよ。
■酒粕とブルーチーズの濃厚ポテサラ(350円)
カリカリベーコンを散らしたゴロゴロ系のポテトサラダ
「イモの味が生きていて、うんまい!」
五十九との相性のよさに、思わず目を細めます。
■塩麹のスパイシー鶏ハム(350円)
鶏ハムも塩加減控えめ、ハーブの香りで食べさせる絶品。
ピクルスも唐辛子が効いていて酔いお味です。
「もう一杯もらってくる!」
全種制覇に向け、ラ酒トスパート!?
■③百周年記念限定 純米大吟醸 原酒
フルーティーだけど旨味があり、他の酒蔵の純米大吟醸とは全然違うと感じます。
甘すぎないのも酔い。
「おつまみいらない」
「塩だけでも飲める」
鶏ハムと一緒にいただくと、純米大吟醸とお互いの味を引き立て合います。
(写真は撮りそこなったので、公式オンラインショップから拝借しました)
そして、各蔵でふるまわれていた樽酒。
コチラでは、なんとセルフサービスでした。
■樽酒
木の香りは付いているけれど、ココで試飲したなかでは一番スッキリしている印象。
北安醸造らしい個性は、薄れているといえるかもしれません。
「お刺し身よりも魚缶(水煮)で飲みたいねぇ」
傾向としては、湯葉とか豆腐料理、厚揚げといった、味の強くないタンパク質系。
だから、鶏ハムもイケるんですね。
さぁ、残るは3種類。
もちろん制覇しますよ。
■④純米吟醸 秋酒
「おぉ、黄金色の田んぼが脳裏に浮かぶ!」
華やかさを求める人よりも、昔ながらのシブい日本酒が好きな人向けのお酒です。
先に渋味が来るので、そこそこ味の強いおつまみが欲しいところ。
みりん干しあたりが酔さそう。
■②純米吟醸
酸味→渋味の順にきて、これまた好き嫌いが分かれるお酒。
合わせる料理も難度高めです。
「サバの味噌煮…とか?」
「野菜モノだったら、ラタトゥイユよりもスパイスとかハーブ感があったほうがイイかな」
「確かに、カリフラワーのカレー炒めなんて合うかもね」
手をかけずに済ませるなら、紅ショウガもアリ。
■①純米大吟醸
「純米吟醸より飲みやすいね」
「でも、フルーティーさはそれほどでもないかな」
だいぶ飲んだ後で、香りに関しては鈍感になってきているのは否定できません。
酔っぱらった後に飲むにはモッタイナイけれど、まとまりが酔いお酒ということで。
先に飲んだ市野屋、薄井商店の2蔵は似たような系統でしたが、コチラのほうが個性的で我々の口に合うように思います。
「北安大国、うめぇ~」
店舗情報
★北安醸造
大町市大町2340-1
0261-22-0214
https://hokuan.co.jp/
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“4時間だけの飲兵衛天国 北安醸造編【信濃大町 三蔵呑み歩き(大町市)】” への1件の返信
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