8月8日。小海線のクライマックスともいえるスポットです
列車は山梨・長野の県境を越え、標高1375mのJR鉄道最高地点へさしかかります。
オリジナルコンテンツを活用しよう
「写真撮りに行ってくる」と、相棒が席を立った一方で、ワタクシはリーフレットをもとにオリジナルコンテンツへのアクセスを試みます。
スマホから利用方法どおりに行うと、驚くほどかんたんにホーム画面が表示されました。
なお「HIGH RAIL 1375」は、コンテンツ専用のWi-Fiのため、メールや他のサイトを見ることはできません。
画面右下のアイコンをタップして、車載カメラ映像へ。
カメラは車両前方(小諸寄り)と後方(小淵沢寄り)についており、自在に切り替えることができます。
急な傾斜をグイグイと上って、
この踏切のあたりが最高地点。
相棒のカメラも、JR最高地点の標柱と鉄道最高地点神社をとらえていました。
「鐵」な人にとって意義あるスポットであるばかりでなく、標高の1375mが「ヒトミナコウフク」「ヒトミナゴウカク」と読めることから、幸福と合格祈願に訪れる人も増えているそうで。
そして「宇宙に一番近い駅」へ
最高地点を過ぎて2kmほどで野辺山駅。
ココでは11分停車します。
駅名標の前で記念撮影。
アテンダントさんが、シャッターを切るのをお手伝いしてくれます。
JR線で最も標高の高い野辺山駅は「宇宙に一番近い駅」
星空が美しく、宇宙電波観測所と太陽電波観測所を備えた国立天文台が近いことも、そう称される理由です。
そんな駅舎の天井にカメラを向けると、ほら、星座が。
居酒屋HIGH RAIL!?
野辺山駅を出たHIGH RAIL1375は、千曲川とほぼ並走しつつ、佐久平へ向けて下っていきます。
小淵沢で調達してきたお酒も空いてしまったことですし、車両最後部の物販カウンターでちょっくら買い足しとまいりましょう。
ドリンクのラインナップはこんな感じ。
コロナ禍であずさの車内販売から姿を消しているアルコールも、ココでは健在です。
もちろん支払いには、Suicaなどの交通系ICカードが使えます。
窓側の棚にはオリジナルグッズが。
おつまみになりそうなのは、チョコサンドクッキーくらいでしょうか(笑)
■純米酒きたやつカップ(450円)
ようこそ「Starlight Bar」へ。
月のイラストもかわいらしいワンカップです。
キャップには「車内販売品」の文字があります。
八千穂駅から徒歩3分の黒澤酒造は、途中下車して訪れることも考えていた酒蔵。
あの「963」と同じ酒蔵なら、間違いありません。
うまみがあるのにキレがよくて、うまっ。
https://www.kurosawa.biz/
飲み進むと、森の湖から月が上るように見えるのもミソ。
月が~出た出た、月が出た~♪
ほろ酔い気分のうちに、列車はすっかり里に下ってきました。
佐久平駅から新幹線に乗り換える人も少なくないみたい。
佐久平駅を出ると、12分ほどで終着の小諸駅。
列車は折り返し、14:33発のHIGH RAIL 2号になります。
およそ2時間の乗車時間は、エンターテイメントとして適当な長さ。
都心から比較的アクセスしやすいし、乗って損のない列車ではないかと思います。
路線情報
★小海線
小淵沢~小諸間の31駅、78.9kmで運行。
★HIGH RAIL 1375
小海線の小淵沢~小諸間で、週末および休日に運行する観光列車(小諸行き1~2便、小淵沢行き1便)
キハ100形、110形を改造した2両編成で、小淵沢寄りが1号車、小諸寄りが2号車。
全車指定席につき、乗車券(青春18きっぷも使用可)に加え、指定席券(通常期大人840円)が必要。
https://www.jreast.co.jp/railway/joyful/highrail1375.html