4月2日。若狭路から加賀をめざします
13:38 東舞鶴~15:33 敦賀(小浜線)
東舞鶴からは小浜線で東へ。
若狭湾に沿って走る風光明媚な路線だと知り、期待をしていました。
ところが、2両編成の列車はほぼ満席。
背もたれが向かい合った不思議な座席配置のすき間に、折りたたみ式の補助席を見つけて確保します(画像はWikipediaより拝借)
2時間近く立ったままで行くことに比べれば文句はいえないのでしょうが、腰とお尻には相当な負担(苦笑)
それでも窓がある席であることと、その窓がキレイなことは幸い。
海沿いの道は、バイクで走るのも気持ちよさそう。
水の入った田んぼの向こうに、海水浴場の駐車場。
海の先に見えるのは、青戸の大橋でしょうか。
子どものころ、家族で若狭湾へ海水浴に来ていた相棒にとって、このあたりの風景は懐かしく映ったようです。
小浜を過ぎると、あたりは山がちとなります。
三方駅ホームのサクラは、落花盛ん。
この先、気山駅の先にかけての左手には、ラムサール条約に登録された三方五湖(みかたごこ)があります。
お尻がほとほとツラくなってきましたが、反対側の車窓に立派な高架が合流してくるのが見えてきたら、終点の敦賀はもうすぐ。
結局、東舞鶴から乗ってきたほとんどが、敦賀までの通し乗車でした。
はたしてこのなかに、18きっぷユーザーでない乗客はどれほどいたことやら…。
敦賀駅での思わぬ誤算
さて、敦賀といえば、2024年春の北陸新幹線延伸開業まで1年を切り、
整備新幹線において最大規模となる駅舎もお目見えしましたが、その一方で、北陸本線の金沢~敦賀間の廃止が正式に決定しました。
「葬式鐵」の趣味はないけれど、次にこのエリアを訪れる時に乗れないのなら、特急サンダーバードは乗っておきたいなと。
敦賀駅では乗継時間が30分あったので、駅を出て食料調達ができると見込んでいましたが、改札内のトイレ(個室が1つしかない!)待ちに時間を取られ、
駅前の公園の一角に見つけたご当地バーガーも、時間切れで諦めるしかありませんでした。
改札外の公衆トイレの存在に、早く気付いていれば…(涙)
16:03 敦賀~17:26 金沢(サンダーバード27号)
仕方がないので、コンビニで慌ただしく飲み物を調達して改札に舞い戻り、
北陸本線ホームへ。
白衣を着てベンチに座る恐竜にドッキリ。
こんなユーモアは、新幹線にも受け継がれるのでしょうか。
そして、大阪からやってきたサンダーバード27号が入線。
満席とまではいかなくても、なかなかの乗車率です。
■北陸ビール アンバーエール 350m(398円)
駅ナカ限定の北陸アンバーエールとともに、旅の間持ち歩いてきたひねり揚げで小腹を満たします。
特急列車はテーブルがあるのが酔いですね。
ほどなく右手に、味のある遺構。
めがねの世界的産地・鯖江もビューンと通過して、
福井駅でだいぶお客さんが降りました。
芦原温泉、加賀温泉と温泉駅が続き、
小松駅を過ぎると、右手に白山連峰が見えてきます。
「ご乗車ありがとうございました。まもなく終点、金沢です」
やっぱり特急は速いなぁ。
路線情報
★小浜線
営業区間は敦賀~東舞鶴の24駅、84.3km。
北陸と山陰を結ぶ路線として1922年に全通し、2003年に電化。
小浜線の電化開業に合わせ、両運転台構造の125系電車が投入された。
2020年度の平均通過人員は782人/日。
北陸新幹線のルートが小浜市を経由することになったため、北陸新幹線延伸以降は小浜~敦賀間が並行在来線として経営分離される可能性があるとされている。
★特急サンダーバード
1964年に北陸本線の電化拡大にともなって運転を開始した特急列車「雷鳥」が前身。
485系電車から681系電車への置き換えに伴い、順次「サンダーバード」に改称された。
「サンダーバード」の名は、アメリカ先住民族の神話に登場する巨大なワシに似た空想上の鳥から。
ただし、「雷(Thunder)」と「鳥(Bird)」を直訳したという説もある。
2022年現在、大阪~金沢間で25往復の定期列車が運転され、所要時間は2時間31~40分。