2023春・オトナの18きっぷ旅 1章4節「子午線が通る駅」

4月2日。明石といえばもうひとつ

突然ですが、小学校か中学校の社会科の授業で「日本標準時」って、習いませんでしたか?

「日本標準時」とは

日本では東経135°(明石市付近を通る)を基準の子午線とし、ここの平均太陽時を中央標準時として全国で使用する。
グリニッジ時より9時間早い。
(百科事典マイペディア)
兵庫県明石市を通る東経135°の子午線を基準とした地方時で、日本ではこれを標準時として採用している。
これは世界標準時より9時間進んでいる。
(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

ちなみに、東経135度を日本の標準時として規定したのは、1886年(明治19)7月13日に公布された「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」という法令。
明治初期に敷設が始まった鉄道も、それ以前は、東京に始点のある列車は東京時刻で、京阪神の列車は大阪時刻で運行されていたんですって。

子午線を見に行こう

京丹後市(京都府)から和歌山市(和歌山県)にかけて12市ある、東経135度を通るまちのうち、1910年(明治43)に日本で最初に標識を立てたことから「子午線のまち」といわれるようになった明石市。
となれば、見てみたくなりますよね、子午線。

東経135度の子午線が通るのは、明石駅から1kmほど東。
駅の南口から、JRと山陽電車の高架を左に見上げつつ進みます。

「都心回遊路 時の道」とある交差点を過ぎた先が、山陽電車の人丸前駅。
駅の北側には、明石市立天文科学館と柿本人麻呂を祀る柿本神社を中心とする、人丸山公園があります。

改札口は地上の1カ所のみ。
窓口も基本的に無人です。

東経135度子午線と交差する鉄道は7路線(※)がありますが、プラットホームに子午線が交差しているのは、この駅が唯一。
※京都丹後鉄道宮豊線、山陰本線、加古川線、神戸電鉄粟生線、山陽新幹線、山陽本線、山陽電鉄本線

子午線は、ホームの明石寄りにあります。

神戸・大阪方面行きの普通列車を見送ると、

ホーム上の子午線と天文科学館が一直線。

このショットはお約束ですよね。

はるばる普通列車でやって来た、日本標準時のまちで見る夕景は少し特別な気がしました。

山陽電車で姫路へGo!

そして、18:36発の普通列車で明石へ引き返し、

姫路行きの直通特急に乗り換えます。
JRに乗り換えれば18きっぷが使えますが、敢えての山陽電車。
コストにとらわれず、乗ってみたい列車に乗れるようになったのも、オトナのアカシです。

とはいうものの、直通特急はぶっ飛ばすし、すっかり暗くなって景色も見えず(爆)

明石から35分ほどで終着の姫路に到着です。

施設情報

★人丸前駅
兵庫県明石市大蔵天神町1-15
北緯34度38分51.15秒 東経135度0分7.42秒
山陽電気鉄道本線の駅で普通列車のみ停車
駅番号はSY16
https://www.sanyo-railway.co.jp/railway/station/hitomarumae.html

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