2018年春 乗って食べるか、食べて乗るか Act6「上諏訪でゴクラクめぐり 麗人編」

4月1日。上諏訪での酒蔵めぐり、3軒目です

アクセス

「横笛」向かいの「本金」が日曜休みのため、鍵之手交差点より少し上諏訪駅寄りの「麗人」へ。
寛政元年(1789)創業、「歴史と水の蔵」を掲げる酒蔵です。

イーゼルに立てかけられたポスターには「今季の新酒が出揃いました!」と。
県内のスーパーやNewDaysなどで見かける地ビール「信州浪漫」が、この蔵の商品であることも初めて知りました。
「信州浪漫」とは別に「諏訪浪漫」なんてのもあるんですねぇ^^

いただきます

酒蔵めぐりクーポンを出すと、利用特典で限定品の平成30年度 甑(こしき)倒し記念「蔵出し新酒 純米大吟醸」を出してくださいました。

「甑に蜘蛛の巣が張るのって『貧窮問答歌』だったっけ?」
相棒の口から飛び出したアカデミックな言葉に一瞬固まります。
しどろもどろに「確か、山上憶良だったような…」と答えたものの、初心者マークを付けたおねえさんは頭を抱えているじゃありませんか…^^;

「特典ありがたや~」と思いながら口に含むと、ふくよかな甘みが広がります。
「食後のデザートとしていただきたいな…」
純米大吟醸は苦手な系統だと感じ始めていたけれど、ひとことではくくれませんね。

驚いたことに、ココの試飲はカウンター脇の冷蔵庫に入った品を自分で注ぐセルフサービス。
「最初はどれがおススメですか?」
おねえさんのアドバイスで「しぼったまんま」からいただきます。

■しぼったまんま(純米生原酒)
甘みはあるけれどしつこくなく、アミノ酸を感じさせる旨味があります。
ローストチキンとか鶏ハムといった、シンプルな鶏肉メニューに合いそう。

■しぼったまんま(吟醸生原酒)
同じ「しぼったまんま」でも、コチラは吟醸生原酒。
洗練されていて、人に勧めたい1本。

いったん外に出て、仕込み水でグラスをゆすいでから次の1杯。

■しぼったまんま(純米吟醸生原酒)
またも「しぼったまんま」ですが、コレは人に媚びすぎている感じがあってパス…。

■諏訪浪漫ビール りんどう(アルトタイプ)
日本酒続きの口を、1杯100円の地ビールでリフレッシュ。
アルトタイプならではのコクのある苦味がホッとします。

■紅麗花(純米にごり酒)
季節数量限定の「紅麗花(くれか)」
音だけ聞くとクレジットカードと勘違いしそうですが、特殊な酵母がつくり出す優しい色合いが特色のにごり酒です。
アルコール度数も控えめで小休止向け。
「女子っぽいし、媚びた感じがあるのに憎めない気がする」
「女子といっても、古風な女子に近いからじゃない?」

そんなやりとりを聞いて、おねえさんが勧めてくれたのがコチラ。

■麗人辛口の極(辛口吟醸酒)
「横笛」で飲んだ「〆(けじめ)」が何の飾りもない無粋な味だったのに対し、コチラはクセを前面に出しています。
ひと口ふた口ならおいしく味わえるけれど、そんなには飲めなさそう…。

さらに「こんなのもあるんですけれど」と。
え~っ、焼酎があるなら早く教えてくれればいいのに♪

■霧ヶ峰オールド(米焼酎)
米焼酎を樫樽で5年以上熟成させたという品。
スッキリとした味わいと深い香りに、一瞬で撃ち抜かれました。

税込3,780円とイイ値段なのにもかかわらず、迷いなく買ってしまったのは、だいぶ酔っぱらっていたからではないかと(苦笑)
ちなみに度数は40度。
ひとりで封を開けたらヤバイので、感動をシェアできる仲間と一緒に味わうつもりです。

店舗情報

★麗人酒造株式会社「麗人」
諏訪市諏訪2-9-21
0266(52)3121
午前9時~午後6時(日・祝は午後4時まで)
1月1日のみ休業
http://www.reijin.com/