2月18日。12月の旅行記でチラリと触れましたが
新北市耶誕城のまっただなか、市政府の展望台から見下ろした風景に、開通が近いと知ってから1カ月半。
2020年1月31日、台北近郊をぐるりとつなぐ捷運環状線のうち、大坪林~新北産業園區(西環段)の14駅・15.2kmが開通しました。
フツーの旅行者にはあまり縁のないエリアかもしれませんが、乗れる路線が増えるのは純粋にウレシイ。
桃園捷運に接続している点もポイントです。
頭前庄から2駅だけの環状線体験
というわけで、菜寮からふたたび迴龍行きに乗って頭前庄へ。
桃園捷運に乗り換えるだけなら手前の三重で済むものを、敢えての遠回りです。
ホームから上がると、改札の右脇に黄色い看板が。
通路に沿って進んでいくだけなので、迷うことはありません。
階段を上ると、目の前がホーム。
ガラス張りの明るく開けた雰囲気は、文湖線で見た風景と重なります。
反対側のホームに止まっている電車を、ガラス越しにカメラに収めます。
四角いモチーフで、白からレモンイエローへと切り替わるデザイン。
汚れが目立ちそうな色なだけに、数年後はどうなっているでしょうか。
「うわぁ、キレイ」
車内の鮮やかさに、思わず言葉が漏れました。
つり革もレモンイエロー。
文湖線より少し大きい程度のコンパクトな車両ですが、文湖線と違って連結部分の行き来が可。
大型荷物の置き場もあり、旅行者にも優しいです。
車窓の風景を期待するも、見えるのは防護壁のみ。
5分ほどで終点の新北産業區に到着しました。
このあたりに通勤する人にとっては、環状線の開通が待ち遠しかったことでしょう。
通勤客の人波をやり過ごし、ゆっくりと改札を出ると、
記念スタンプがありました。
スタンプ台もレモンイエローとは、徹底してますねぇ。
桃園捷運に乗り換え
では、矢印に従って進みましょう。
下り気味のスロープになった連絡通路を通る人はまばら。
足を止めて、大きなガラスの向こうに広がる風景を眺めます。
列車が通れば絵になるんだけど、行っちゃったばかりだしなぁ…。
桃園捷運の駅はすぐ目の前。
改札手前に立て看板を見つけて近づきます。
環状線の開通を記念し、2月末までの1カ月間は、新北産業園區から桃園捷運に乗り換えると2割引きになるとのこと。
桃園機場までの105元が84元になるのは大きいです。
でも、台北を出る時点で分かっていたら、悠遊卡にチャージしなくても済んだんだけどな…。
「經桃園機場」の看板に従って進み、手すり越しに見下ろすと、
鉄骨のアーチの中にあるホームがヨーロッパを思わせます。
列車の音が近づいてくるのを聞き、ホームへ。
始発でもないし、直達車だしで、おそらく座れないだろうと思っていたにもかかわらず、機場行きの捷運は空席が目立ちます。
時間帯のせいとも思えないし…。
路線情報
★台北捷運環状線
2020年2月現在、大坪林-新北産業園區の14駅・15.2kmで運行
路線カラーは黄色
列車は4両1編成。型式名は付与されていない
https://www.metro.taipei/